男なら誰でもそういう状況を望むものでしょうが、ヤル気にあふれ仕事の波に乗っている人ほどそういう状況を経験するものです。仕事も恋も,とは羨ましい限りですが、「できる男がモテる」のには、遺伝子に秘められた深いわけがあるのです。
 進化生物の世界では、生物のすべての行動の目的はただ一つだと考えています。それは自分の遺伝子の複製を最大限に残すことです。モテる男とモテない男の違いとは何か。それは、女性を惹きつけるパワーといってもいいですが、遺伝子の優秀さも含まれます。優秀な遺伝子を持つ人の精子を獲得して優秀な子孫を残すことが、女性にとって自己の複製を残す最善の戦略というわけです。驚くべきことに、女性の本能は、まるで精密なセンサーのような正確さで、優秀な遺伝子を持つ男性を見つけられるようです。そのときに女性が見る一つの重要ポイントが、男性のルックス、つまり外見です。早い話がかっこいい男=遺伝子が優秀、なのです。「ルックスが良い」と多くの人に思われている人は、黄金比とよべる平均値の持ち主だといえます。”抱かれたい男ラキング”に常連となるような人気タレントの顔を、思い出してみてください。目、鼻、口、眉、顔の輪郭などの大きさや縦横比、配列比などがより人間全体の平均値に近い、つまり均整がとれているはずです。ここで平均値と平均とを混同しないでいただきたいのですが、容姿の悪い人は目や口や鼻の大きさや配置が平均値から外れます。それが個性ともなるわけです。一方、顔のパーツが全て平均値を満たす人というのは滅多に存在しません。左右対称も含めて均整は遺伝子の優秀さを表しているとする研究論文は多く、女性がこれに惹かれるということになるわけです。

 
 平均値や均整というのは、生き残る競争力の強さといってもいいでしょう。平均値から外れた極端な外見を持つ個体は、比較的近い個体同士の交配の結果であり、ある特定の性質を強く持つ可能性があります。ある環境では生き延びますが、環境の変化には弱いのです。一方、その種の中で平均的な個体というのは幅広い交配の結果であり、さまざまな性質を満遍なく持っていると言え環境の変化にも強く、さまざまな病原体に対して抵抗力を持っている可能性が高いというわけです。
 例えば、嵐が過ぎ去った後に死んだスズメを調べた研究があるのですが、平均値よりも翼が短かったり、逆に長すぎたり、あるいは両翼のバランスが悪いスズメの方が明らかに多く死んでいる。つまり平均値から外れていると嵐などの環境の変化で淘汰されやすいと言えます。
 生物が淘汰されて強者が生き残ることを、自然選択といいます。自然選択においては、不利な部分を持つものが淘汰されて、有利なものへとおきかえられて行く。それが適応です。逆に、有利な部分は変わらない方向で選択が働く。この「変わらないもの」が平均値であり、種として残るために、平均値を満たす優秀な遺伝子を皆が奪い合うことになるわけです。




しかし、現実には、明らかにルックスのいい男ばかりがモテるわけではないのは、経験上皆さんもご存知でしょう。女性はパートナーを選ぶときに、性格や経済力を重視します。それは、子供を案全確実に育てようとする営巣本能からといわれています。
浮気をせず、経済力もある男性を選んだ方が子供無事に育てられる、つまり自分の遺伝子を残す可能性が高くなるわけです。経済力のある人、それを長く安定的に保持できる人がモテるのは至極当然なのです。
 営巣本能のある女性は、社会的地位の高い男性に惹かれるのですから、男が社会的順位を上げようとするのは当然のことなのです。これが、ヤル気につながるわけです。
 また、人間を含めた霊長類の世界では目立つことが実際に社会的順位を上げることと証明されています。目立つ、つまり多くの個体に認められることは力になるわけです。有名人がモテるのは、こうい理由によるのです。
 また、夢や野望を持つというのも社会的順位を上げるといっていいでしょう。それは将来に対する可能性であり、同じような地位の男性が二人いたなら夢や野望を持っているほうが絶対にモテます。女性は、その夢や野望が実現するかもしれないというポテンシャルを買うのです。
 出世しなくてもいいと思っているサラリーマンと、いつか社長になってやると思っているサラリーマンとでは、寄ってくる女性の数は雲泥の差となります。

  人間、ヤル気の出ているとき、モチベーションの高いとき、脳の中ではドーパミンとノルアドレナリンが大量分泌されています。ドーパミンは、快感を感じさせる神経伝達物質。ノルアドレナリンは、意識を覚醒させるホルモンです。
 オトコの”ヤル気”はすべてこのテストステロンにかかっているといっても過言で
はありません。出世したい、お金が欲しい、女性にモテたい……すべてのモチベーションは、テストステロンのなせるワザなのです。
 「英雄色を好む」と言いますが、意欲にあふれ、テストステロンがガンガンに出ている人が出世して女性にモテるのは当然のことです。むしろ例えば、出世はしたいけど女性にはモテなくていい、などという心理は本能に反しているということになります。男性が社会的順位を上げるのは、すなわち子孫を多く残すため。どんなに社会的順位を上げようとも、女性と性交渉がなければ子孫は残せないのですから。
 健康な男性の場合、テストステロンの分泌量の上限と下限とで四倍くらいのひらきがあるといわれています。仕事が好調なときやギャンブルやスポーツなど勝負事で勝っているとき、人に好かれているとき、人から信頼されていると感じたときなどは、テストステロンの分泌量が増えます。
 逆に失敗したりしてストレスを感じたり、鬱になるとテストステロンの分泌量が減ることになります。
 猿山を調査すると、ボス猿のテストステロンの値は他の猿より明らかに高い。そして、面白いことにそのボス猿を猿山から放り出す実験をすると、今度はナンバー2の猿のテストステロンの量が増えるのです。一方、別の猿山に移されて、社会的順位が一番下となってしまった元ボス猿のテストステロンの値は確実に下がります。
 つまり、外部的な評価に左右される面もあるわけですが、さらに面白いことには、環境が同じだとテストステロンの量は減るということが知られています。ヤル気を持続させるには、少しずつでも上向きの変化が必要なのです。
 逆にいえば、できる人とは、「身の回りの物事を少しずつ変化させている人」と定義することもできます。そうすることでモチベーションを保ち、仕事にも前向きに取り組んでいく。当然女性にもモテる。女性は男性のテストステロンの分泌量を測っているがごとく、それを見事に見抜きます。
 テストステロンは、恋愛やセックスにも多大な影響を及ぼします。テストステロンの数値が高い人は離婚率も高いという、社会学の分野での研究結果があります。これはテストステロンの数値が高い人ほど周りの女性も放っておかないうえ、男性ホルモンは高圧的、攻撃的になる傾向を持つため、「女房は自分に従うものだ」「浮気の一つや二つ許せ」という発想の夫婦関係に陥りがちだからです。 これは既婚、未婚問わずですが、浮気を繰り返すタイプの男性は、テストステロンの数値が高いといえます。記述のように、上向きの変化がなければテストステロンは出ません。男性にとって、遺伝子を残すための一番シンプルな戦略は、一人でも多くの女性と交わることといってよいでしょう。関係する女性が増えるということは、非常に良い上向きの変化となるわけです。
 新しい女性との出会いはドキドキします。それが刺激となってテストステロンの分泌を促して、大きな性の快感が得られる。言い換えれば、テストステロンとは今の女性に飽きさせ、つねに新しい女性を求めさせるように働きかけるものだといえます。 ロビン・ベイカーというイギリスの著名な生物作家が、夫婦が共に過ごす時間と夫の精子の量を比較する実験を行って、一緒にいる時間が長ければ長いカップルほど精液中の精子の数が少ないことを発見しました。
 男性の場合、刺激的なセックスでは快感が強くなり、射精筋が絞られます。射精筋が絞られれば絞られるほど、たくさん精子が出る。たとえ精巣に精子が溜まっていなくても、奥のほうから新鮮でイキのよい精子が絞り出されます。
 体の奥から出る精子というのは新しい精子であり、活発です。古い精子は活動が鈍い。女性の側も、ときめくようなセックスでは子宮が収縮して精子を吸いこみやすくなる。だから、刺激的な浮気は妊娠しやすいといえます。
 逆に長い期間付き合っているカップルは男性の精子の量が少なく、性欲も湧かない。倦怠期の夫婦がセックスレスになるのは、当たり前なのです。







 オスという生きものは、同じメスとのセックスには次第に興味を示さなくなり、新しい女性に対しては猪突猛進で向かっていく---こうした男性の生理を生物学では「クーリッジ効果」と呼んでいます。
 これは実際に養鶏場などで繁殖のために使われている方法で、交尾をあまりしなくなった雄鶏でも新しい雌鶏を次々あてがうと狂ったように交尾してひな鳥の生産量が増える。女房と畳は新しいほうがいいというのは、遺伝子にくみこまれた本能であり、男性をそういう生理に走らせているのがテストステロンです。
 自分の妻より若い女性に魅力を感じるというケースも、テストステロンで説明することができます。男性の本能が、繁殖能力の高い女性を求めているのです。
 女性の場合、繁殖能力の高さは女性ホルモン、エストロゲンの量でアピールしています。エストロゲンの分泌量は思春期を迎えた一四歳前後で一度ピークに達して、女性らしい体をつくり上げていきます。そして小休止した後に、18歳前後で成熟した
女性になるためにもう一度大量に分泌される。それ以降は死ぬまで、低下し続けます。
 つまり、18歳前後が女性として最も魅力ある年齢なのです。(ただし受胎能力は20歳前半がピーク)この世代のギャルにはまって、理性ではマズイなとわかっていながらもつい手を出してしまうというのは、それなりに理由が考えられるわけです。余談ですが、スタイルのいい女性を求めるのも、豊満な女性らしい体つきが繁殖能力の旺盛さを物語っているからなのです。



仕事に対するヤル気も女性に対するヤル気も、すべてテストステロン次第。では、テストステロンの数値を高めるにはどうしたらいいのでしょうか?
 これは、上向きの変化をつけることに尽きます。今の自分に甘んじて、安定してしまった時点でテストステロンの値は下がっていきます。
 生活に上向きの変化をつけるには、意識的に目標を立てることがいいでしょう。営業成績を上げるでもいい。得意先が一件増えただけでも、テストステロンの値は確実に上がります。失敗するとテストステロンの値は下がってしまうので、あまり無理な目標は立てないこと。
 ただ、今までも議論はあくまでも生物学の観点からのこと。不倫をすれば離婚の際、多額の慰謝量を請求されますし、女子中高生と「援助交際」をすれば児童売春・児童ポルノ法違反で逮捕されます。生物学的には「できる男」でも、ヤル気を持て余し本能の赴くままに行動して身の破滅となっても責任は持てませんが。



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